抗がん剤治療AC4 血管外漏出

4-1.抗がん剤治療AC 4/4
2015/03/23 Mon. AC4回目
抗がん剤AC療法は4回目の今日が最後。

ジーラスタが効き、好中球数は基準内で
予定通り抗がん剤ACの投与となる。
(好中球実数が1.5(×10^3/μ)以下だと
投与は見送り)

治療センターは飲食物の持ち込み可だが
点滴中は片手が使えないのと、
気分が悪くなる可能性があるので
お昼は、毎回同行の妹と先に済ませておく。

センターに呼ばれいつもと同じく
IDと氏名確認のあとリクライニングベッドへ移動、
点滴スタンドに氏名確認した薬剤が吊され
針を刺す段になる。
朝の採血の針は1度で入ったし今回も大丈夫と
自己暗示をかけ目をつむる。
”刺します”と、左腕中腹に針が入ると痛み、
“引けない”と看護師さんが呟く。
逆血確認が出来ない為刺し直しとなり、
手の甲の手首寄り(最初より心臓から遠い場所)
に刺し直す。
また刺し直し・・・
AC4回のうち2回は刺し直しの現実。
血管が細いのは仕方ないが1発で
入る確立は50%・・・気が滅入る。

13:20点滴が始まる。
最初は吐き気止め15分、
その次は赤いアドリアシン(ドキソルビシン)。
しばらくすると最初に刺した所ー
腕の中腹が痛み出す。
気のせい? と思うがやはり痛くナースコール。

最初に刺した所が痛いと告げると
看護師さんは慌てて姿を消し、他の看護師さん、
少しすると内科主治医がやってきて
アドリアシンの”血管漏れ”を確認、
続けてセンターの当番医や他の医師も
やってきて数人で再確認。
アドリアシンが漏れたのだ。
辺りの皮膚は赤く痛みが増してくる。
・・・”血管外漏出”だ。

看護師さんが手の甲の針を抜いて
テープを貼り、血管漏れのあった腕中腹に
保冷剤を置き患部を少し冷やした後、
主治医が針跡の周り5箇所に麻酔薬1mlが
含まれた炎症止めの注射を打つ。
用を済ませ戻ってきた妹が見ていたが
あまりの激痛で声と涙が出る。

内科医は通常の診察へ戻り、
センターの当番医が新たに腕の裏側に針を刺し
アドリアマイシンの投与再開となる。

抗がん剤治療を始める前に
”抗がん剤を点滴をする際の血管外漏出に
関する説明書”を読み
「がん薬物療法の説明・同意書」に署名し
大体の内容は覚えていたが、
今回の事は病院側の責任。
帰宅後のネット検索で、抗がん剤治療において
針を刺し直す場合、最初の穿刺箇所より
心臓から遠い所に打ってはいけないという
内容の記述を見つける。
つまり、最初に針を刺した血管が
完全に塞がっていなかった為
ここから抗がん剤が漏れた訳だ。

たまたま早く気付いたが、言いしれぬ不安が襲う。
今回は、看護師さんが2度目に刺す位置を
間違えた事によりいわば医療ミス。
今後このようなミスが起こらないよう強く願う。

帰りは気分が悪くなり途中からタクシーで帰宅。
血管外漏出の箇所は異変があれば連絡し
3日後に主治医のチェックが入る事になる。
血管外漏出が無ければ体への負担、
余計な心配をせずに済むし
通院も必要ない訳で、全くやりきれない。

教訓:
化学治療において点滴針を刺し直す場合は、
最初より心臓に近い場所を選んでいるか
確認すること!

血管外漏出

血管外漏出2日目の写真は➡️こちら

<関連ページ>
血管外漏出その後
血管外漏出について
救世主(血管外漏出で壊死した血管)
(国立がん研究センターがん情報サービス)

ケセラ の紹介

*2014年12月 乳がん手術・腋窩リンパ節郭清(G病院) *2015年1月 化学治療開始(抗がん剤・分子標的薬:AC、DHP+HP)、放射線治療30回を経てホルモン療法開始。 *2017年1月 LVA(リンパ管静脈吻合術・東大病院) *2023 現在ホルモン療法続行中
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