靴下が履けない・・

4-2.抗がん剤・分子標的薬 DHP4/4
2015/06/24 Wed. DHP4-6日目
好中球数を回復させるフィルグラスチム注射を
打ちに行く朝、足に力が入らず状況はさらに悪化、
何か動作する度に苦しい。

靴下を履くために座るとハアハア、
腕を伸ばし靴下を足の先にひっかけてハアハア、
少し休んで靴下を引っ張り上げてハアハア・・・
もう片方も時間がかかり、
靴下も満足に履けず茫然自失。
立ち上がるのも苦しく、
AC3回目後半から出始めた動悸は
日増しに酷くなっていたが
今日が底であるようにと願うばかり。

DHP投与からまだ6日目の今日、
この注射を打たなければもっと悪くなるから
意を決し動悸とむくんだ脚で病院へ向かう。

お腹は一時の最悪な状況は脱するが
道中のトイレが心配で電車は各駅停車、
座れるルートを考えが現実は甘くない、
ラッシュの中で立っている事が奇跡の如し・・・

ヨロヨロハアハア、フラフラで
何とか病院の最寄り駅に着くが
病院まで300mm足らずの道のりが長く遠く
途中しゃがみ込むこと数回。
タクシーに乗らなかった事を後悔、
後戻りも出来ずにいると、
会社員の2人組みが声をかけてくれる。
バックを持ってくれ、おんぶしましょうかと
言って貰うがそれは丁寧に辞退、
ゆっくりゆっくり歩いて病院まで送ってくれる。
ああ ここにも救世主がいた。
世も捨てたものじゃない・・・
息絶え絶えで喋るのも苦しいが
心優しき若い2人にお礼を言う。

受付を済ませ10時すぎ血圧を計る
血圧と脈拍は 80/50 111

[診察/外科・内科]
外科の診察で、じき始まる放射線治療は
放射線科のO先生がきちんと
やってくれるでしょうとの太鼓判に安堵。

そのあと、注射のため内科へ移動するが
10mに満たない距離が苦しく一気に歩けず。
ようやくたどり着いた内科当番医の診察で
低血圧で動悸がひどい事、
熱が出たがすぐ下がった事、
下痢が続いている事を伝えるが
暫く続くようならまた話してください、と
対処方法や所見ナシ。
目の前でハアハアする患者にそれが回答?と
声も出ないが、副作用は仕方ない、
この程度なら耐えよ、という事だろう。

左上腕にフィルグラスチムを注射、
診察室を出てフラリ・・・さらに血圧が低い?と
血圧測定器を目指すが動悸で足進まず。
それを見た馴染みのCRCさんが来て
腸炎なら熱が続く事を考えると腸炎では
なかったのだろうが、
続く下痢で栄養を出してばかり、
謂わばガス欠状態(栄養不足)なので
とにかく栄養をつける事を優先、
テルミール(濃厚流動食)等を栄養補給の
点滴だと思って飲むようにと言われる。
当番医よりよほど具体的なアドバイスで
頼りになる存在。

11時 血圧と脈拍は 73/49 106
20分休んで再び測定するが 72/49 105

明日はペインクリニックの診察、
これで帰宅し明日また来るのは
かなり厳しそうで余計な出費だが
近くのホテルを予約。

否応なくふり注ぐ日差しの下350m先の
ホテルまでタクシーに乗らなかった事を後悔、
朝の失敗があったのに、学習能力が低すぎる・・・
ケチ! でバカ!

お昼は栄養補給と思い、色々な物を
少しずつ試せるブュッフェへ。
ローストビーフを2切れ(も!)、
オレンジ等を少しづつ口に運ぶ。
そしてチェックイン、ベッドに倒れ込む。

遅い夕食は病院で買っておいた
テルミールとプリン、
これらは美味しくないが完食。
緑茶は口の中のザラザラ感が増すが
水分補給の為我慢して飲む。
そして、どうしても食べてみたくなった
カップヌードルは案の定1/4でパス。

日付が変わる夜中、お腹が悪くなりトイレへ。
お昼のローストビーフも、胃に負担をかける
インスタント食品も本来は避けるべきだった、
が、時、既に遅し。
意地汚いケセラよ、ほらごらん、と
天から声が聞こえそうだ。
ロペナカプセルを服用し反省。

ケセラ の紹介

*2014年12月 乳がん手術・腋窩リンパ節郭清(G病院) *2015年1月 化学治療開始(抗がん剤・分子標的薬:AC、DHP+HP)、放射線治療30回を経てホルモン療法開始。 *2017年1月 LVA(リンパ管静脈吻合術・東大病院) *2023 現在ホルモン療法続行中
カテゴリー: 2 抗がん剤・分子標的薬治療DHP タグ: , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です