LVA(リンパ管静脈吻合術)手術編

5-3.今度こそLVA
2017/01/18 Wed. その2
つづき
手術中はコンタクトが使用禁止のため眼鏡持参。
絶縁ガーゼが眼鏡のツルに挟まれ
2箇所同時進行でメスを持つ医師が
それぞれの巨大な顕微鏡に向かう。
左に置かれたモニターに右手首に近い手術箇所の
様子が映し出され
見ると赤い焦点マークが出現、
顕微鏡のピント合わせが始まる。

まず皮膚に2cm程の皮切線を引き、
それに向け麻酔を注射。
電圧が上がり、レーザーメスがその線を走り
辺りにタンパク質が焼ける匂いが漂う。
次に釣り針のようなピンで傷口を
左右に引っ張って広げ
鉗子とハサミで白い膜を切り
黄色い脂肪を避けながら
静脈とリンパ管を探していくのだが
これがなかなか見つからない。
痛みは今のところ全く無い。

あちこちを探って、掘って!掘って掘りまくり
ようやく見つけたリンパ管と静脈は
先が三角に尖った緑色のプレートを
差し込み捕獲!
そして切断しクリップで止血した
静脈とリンパ管を0.05mmの糸で慎重に
縫合していく。
リンパ菅、静脈は直径0.3〜0.5mm、
これらを細かく縫合していくのだから
その集中力は想像力を絶する。

針も糸も肉眼で認識するのは難しく
落とすと見つけるのが大変だと後で聞く。
手首の方はリンパ菅を探すのに
かなりの時間を要したが
最後は上皮を縫い合わせ無事終了。

手術箇所は全部で4箇所、
4名の医師がそれぞれを担当し
途中麻酔を追加する場面もあったが
約3時間で手術を終え
車椅子で病室に戻り尿道カテーテルを外す。

手術中の点滴はセファゾリンNa、
手術後はタンデトロン、メイロン、
ソルデムが加わる。

つづく

ケセラ の紹介

*2014年12月 乳がん手術・腋窩リンパ節郭清(G病院) *2015年1月 化学治療開始(抗がん剤・分子標的薬:AC、DHP+HP)、放射線治療30回を経てホルモン療法開始。 *2017年1月 LVA(リンパ管静脈吻合術・東大病院) *2023 現在ホルモン療法続行中
カテゴリー: サバイバー生活 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です