外出に思う

3 退院〜術後治療が始まるまで
2014/12/24  Wed.
退院10日目
抗がん剤治療が始まる前にと、歯医者さんへ。

電車を降り、痩せ細った三日月が正面に見える
長い階段を慎重に降りる。
前をいく老女は背を丸め手すりに掴まりながらだが
自分もほぼ同じ姿だろう。
右胸をかばい、誰にもぶつからないよう
慎重に足を進め、後ろから追い越されるのも
何だか怖く緊張する。

胸に傷ある身! と書いた紙をオデコと背中にでも
貼っておかないと、誰からもそれは分からないのだ。
逆を言えば、外傷や車椅子、お年寄りなど一目で
わかる外見に気付いても、
内に病を抱えている人がいる事を
自分こそ気付かないできた訳だ。
世には、見えない病を抱えている人がいる事を
忘れてはならない。

そう言えば今日はモーラステープを貼り替えていない。
気分的な物かもしれないが
楽な気がするので張り替えよう。

今日はX’masイブ。
でも病の身、静かにしております。

ケセラ の紹介

*2014年12月 乳がん手術・腋窩リンパ節郭清(G病院) *2015年1月 化学治療開始(抗がん剤・分子標的薬:AC、DHP+HP)、放射線治療30回を経てホルモン療法開始。 *2017年1月 LVA(リンパ管静脈吻合術・東大病院) *2023 現在ホルモン療法続行中
カテゴリー: 退院〜術後治療が始まるまで タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です