3 退院〜術後治療が始まるまで
2015/01/05 Mon.
原宿
退院22日目
靴下を履くのは楽になってきたが、
頭からかぶる”かぶり物”はパス。
先日、海では何とかかぶり物を着たが
脱ぐのが厄介
普段かぶり物を脱ぐ時は両腕を
バッテンにして衣類の裾を掴んで上に
引っ張り上げるか
両袖を抜いて頭から脱ぐかだが、
そのどちらも困難。
特にバッテンの方は裾を掴んだ腕が
痛みで胸の高さより上に上がらない。
痛みで
資源ゴミの段ボールをカッターで
切るのも、カボチャなんぞ固くて
切れた物ではない。
15センチ足らずの傷なのに
全くもってコイツは主張が強い。
抗がん剤開始まで日にちが無いので
歯医者の帰りにウイッグを見にいく。
入院時に聞いたお店で場所は原宿。
原宿は久しぶりだからウロウロしてみる。
すると、昔ここに◯△があった!
えーとっこの先に□◯・・と思い出すが、
どの名前も浮かばず、ため息。
ウロウロは単なる徘徊?と気付き
本来の目的のお店へ向かう。
ウイッグはピンキリ、治療費は嵩むし
贅沢は敵なので、病院にあった
有名メーカーは知らなかった事にして
ここのファッションウイッグで我慢。
頬をやたら赤く染めた金髪の店員さんが
親切に相談にのってくれ、
1万数千円のフルウイッグと
数千円のつけ毛を買う。
専用のシャンプーとリンスを勧められるが
ウイッグは化繊だから適当でいい筈とパス。
ここは原宿、
ファッションウイッグのお店だからか
がん患者、それも若くないのが来るのは
とても珍しいようだ。
夜、抗がん剤初回投与直前の
沖縄行きを決める。